それからの日々【その2】

前回の続きを

 

少し音楽の話をしようと思う。

 

 

 

 

僕は1つ約束を守れないままボストンへ行ってしまった。

 

 

それは2年ぐらい前だろうか

ツヨシさんが僕にこんなことを言った

 

 

【たぶん2年後ぐらいに海外に店を出す日が来ると思うから

 その時までにラーメン荘のテーマが全部入ったアルバムを作ってくれない?

 それ聴きながら飛行機乗って現地に行きたいから】

 

 

そんな内容だったと思う。

 

 

いつもの調子で僕は、2年後だったら余裕だな〜なんて思ったから

 

【もちろんっすよ、バッチリ、アルバム作ります!】

 

 

って言った。

 

 

 

その2年間、ご存知のとおり、僕はなんだか自分の状況に精一杯で

その【ラーメン荘アルバム】のことは頭の片隅に追いやってしまい

 

 

今は無理!!と蓋をしてしまった。

 

 

 

結果、僕はボストン出発までに東京でアルバムを作れなかった。

 

 

しかも

【夢を語れ】【地球規模で考えろ】【歴史を刻め】【おもしろい方へ】

 

曲自体も、この4曲しかキチンと書けなかった。

 

 

残った【その先にあるもの】【これが好きだから】

そして英語版の【YUMEWO KATARE】

 

この3曲はイメージだけしかできなかった。

 

 

 

 

申し訳ない気持ちでいる僕に、ツヨシさんが言った。

 

 

【こっちでレコーディングしよう、こっちで完成させよう!】

 

 

いやいや、そんなご冗談を......

 

 

 

と、思ったら

 

 

マジだった。

 

 

既にボストンで暮らしていた彼は

たくさんの支援者や、仲間を着実に増やしていたらしく

その中には現地で活動している音楽関係の人もいて

 

僕を一気に紹介してくれた。

 

そこで出逢った人達は

 

熱く、優しく、人生を楽しんでいるオーラを放っていて

 

一瞬で大好きになってしまった。

 

 

 

 

【俺はいつかYOSHIKIや氷室京介のように海外でレコーディングするわ(笑)】

 

と、居酒屋でギャグを言っていたことがあったけど

 

 

 

ギャグじゃなくなった瞬間だった。

 

 

この写真はフェイスブックに載せたものだけど

 

 

あまりに偉そうに写ってたからボツにしたこんなバージョンも....ありました↓

 

 

 

すっげ〜偉そう!嫌な奴っぽいね。

 

ホワイトボードを使ってミーティング。

 

 

ピザを食べながら、英語版【YUMEWO KATARE】の歌詞を皆で考える。

僕の書いた英詩の間違いを正してくれたり

発音を教えてくれたロビン。

本当にありがとう。

 

 

 

 

そして、7曲のうちの1曲。

なんと【あの曲】にラップを入れてもらいました。

 

リリックも事前に書いてきてくれて

わずが20秒少々だけの為に来てくれたケリー。

ブースの中で熱いソウルを吹き込んでくれた。

 

誰もが知ってる日本人シンガーのバックコーラスもしていたらしく

とても光栄な瞬間でした。

 

ちなみに我がボス、ツヨシさんも忙しいなかRECに立ち会ってくれていたので

急遽、強制的に彼の声もバッチリ録音しました。

おもしろいことを、やりたいように。

 

ずっとレコーディングをプロデュースしてくれたA2Cさん。

本当に素敵な人、この人の生き方が眩しすぎて

ボストンに来た意味がなんとなく解ってしまうような出逢いでした。

僕はまた必ずこの人に会いにいくと思う。

 

更に全作業をずっとサポートしていただいた

ダイキさん、アヤコさん。

僕がやりやすいように動いてくれたおかげで

何不自由なく歌うことができました。

 

本当にありがとうございます。

 

 

 

 

そうそう、ちょっとスタジオ作業から脱線しちゃうんだけど

 

 

 

シュンさんという現地に住む日本人の方を

これまたツヨシさんに繋げていただいて

 

その人ともすごくシンパシーを感じてしまい

早速空いた時間にハーバード大学を案内してもらうことに

 

これまた面白い話なのだけど

偶然、ボストン行きの飛行機で、しかも同じ便に

星羅ちゃんというシンガーソングライター友達が乗っていたのです。

 

 

シュンさんにその事を話したら

【なにそれ、面白いじゃん、せっかくだからストリートとか一緒にやったりしたら?】

と、おっしゃるので....

 

 

ダメ元で誘ってみたら

 

 

なんと.......

 

 

来てくれた。

 

むっちゃ笑顔のシュンさん。

 

その後ろを走る白人の少年。

 

 

そして歌って拍手をもらっていたさすがの星羅センセイ。

やっぱり素晴らしい声だった。

 

 

なぜかボストンという土地で

 

3年ぶり?ぐらいに偶然会った友達と

 

はじめて知り合えた人と

 

笑いあえてる瞬間がとても面白くもあり奇妙でもあり

 

そこにちゃんと音楽があることにも

いちいち感動してしまい

 

 

なんとなく空を見上げてしまった。

 

 

2人とも、スーパーアクティブに僕と接してくれてありがとう。

 

話は戻って......レコーディング。

 

 

ふと天井を見上げたら、よく見ると照明がギターの形。

 

深夜まで続く作業

 

そのライトのヒカリが眩しすぎて

思わずずっと天井を見つめながら

 

【自分はイマここで確かに生きてる】

 

【来てよかった】

 

【お金を理由にして、ココに来なかったらどうなってただろう?】

 

【時間を理由にして、ココに来なかったらどうなってただろう?】

 

 

みたいな事をずっと考えてしまった。

 

 

 

 

 

よかった、よかった。

 

そう呟いてたら急に鳥肌が立ってきて

 

 

 

僕はボーカルブースで

バレないようにコッソリ泣いた。

 

 

 

 

 

 

実質2日間で歌を録ったし

ギターもチープな【例のギター】であえて録った。

 

 

でも、いいんだ。

どんな出来でも、声が嗄れてても、ギターの音がペラペラでも。

 

それがイマの僕だから

 

その瞬間の僕だから。

 

 

時間をかければ確かに良いテイクが録れる。

 

 

でも、それよりその限られた時間の空気感を大事にしたい。

 

 

今回はきっとその空気感、入っていると思う。

 

 

 

 

 

僕にとってはポジティブ一本槍の

いわばラーメン荘ベストアルバム。

 

ツヨシさんが【ベストアルバムの夢が叶ったよ】と言っていた。

 

 

 

ということで、いきなりですけど

アルバムができました。

 

ラーメン荘コンピレーションアルバム。

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アルバムタイトル

 

【YUMEWO KATARE】

 

1、夢を語れ

2、地球規模で考えろ

3、歴史を刻め

4、その先にあるもの

5、おもしろい方へ

6、これが好きだから

7、YUMEWO KATARE

 

日米同時発売。

 

価格リリース日 

未定。

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既存曲はすべてリメイクされていますので

新曲気分で楽しめるのではないでしょうか。

 

 

いつ日本で販売できるか解りませんが

まさかの3枚目のアルバム

 

 

是非、楽しみにしていてください。

 

 

次の日記でボストン編は完結かな?

 

 

 

読んでくれてありがとう。

 

 

 

 

 

リオン

 

 

 

 

続く

 


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